子どもたちに学ぶチームビルディング

最近、子どもに関することをちょこちょこ書いたので、ちょっとまとめ。

子どもたちを見てて良いなぁと思うのは

「言われていることを理解してはいても、やりたくない気持ちのときは実行できない」ということ。それを素直に表現してくれる。やらなきゃと思って行動しようとはしても、体が動かない。

大人は、嫌だなと思っていてもそれを抑えて行動しようとするし、自分がそれを嫌だと思ってること自体に気づいてないときもあるのかもしれない。

だから、子どもたちを見てると「あ、こういうのは嫌なのか。そういえば、そうだな」と気付かされたり、「じゃあ、どうやったらこの子が自分から進んでできるようになるだろう?」と考えてみたりする。

どうせなら大人だって、できるだけ嫌な気持ちにならずに、自然とそうできるようなやり方ができたらいいもんな。

自然とそうなる開発チーム

僕が「こうだったらいいな」と思ってるチームは、ちょうど2年前に「とちぎテストの会議」でお話させてもらったことから変わってない。

自然とそうなる開発チームをつくるいとなむ #toteka // Speaker Deck

自分の子どもをあずけたいと思えるチームがいい。子どもが楽しみながら成長していけるような、「自然とそちらに気持ちが向く」ようなチーム。

そこで、僕が最近子どもたちとやりとりした中から、どういうことが子どもたちにとって自然なのか、学んだことを書いてみる。

スコープとタイムボックスと達成感

娘たちに部屋のお掃除をやってもらいたいなー - Mitsuyuki.Shiiba

30分で部屋全体のお片付けをお願いをするといつまでたっても始まらない。でも、3分で1畳分をキレイにしてよって言うとすぐにやってくれる。それを褒めてあげると喜んでくれて、次の畳もささっとやってくれる。そんなことを繰り返してると、あっという間に部屋全体のお掃除が終わる。

確かに「まだ時間があるから」って思って調べものをしたり、タスクを先延ばしにしてしまうことってあるなぁ。で、ギリギリになって焦ってやってしまって、遅れたり、中途半端になったりしてしまう。

だからといって「期間が長くても集中してやるように!」って指示を出したり「みんなの作業効率を管理します!」ってしてしまうんじゃなくて。スコープを小さく切って、タイムボックスを短く切って、それを達成できたらみんなでやったー!して、次のスコープに進む。

そっちの方が楽しく集中してできそう。

隣で一緒に考える

宿題やりなよー(๑˘・з・˘)エーーーーヤダーー - Mitsuyuki.Shiiba

「宿題をやりなさい」って言うんじゃなくて、答えが合ってるか間違ってるかだけを伝えるんじゃなくて、生徒になったり、お友達になったり、ライバルになったりしながら、一緒に勉強を楽しむのが一番身につくなぁって思う。

ペアになったり、モブになったりして、お互いに教え合ったり、一緒に悩んだり、時にはライバルになって競ったりしながら、一緒にプログラミングを楽しむ方が「そこ間違えてるからちゃんとやって」ってレビューで指摘するより楽しく身につきそうかなと思う。

たまに「どんな答えを出したのかを質問して、答え合わせをしてあげる」という人がいるけど、それは「正解じゃなきゃ怒られる」とか「この人が答えを知っている」みたいになっちゃうから、あんまり良くなさそう。

そうじゃなくて「僕はこう考えてるんだけどどうかな?」くらいで一緒に答えを探すんで良さそう。たとえそれが「私もそう思ってた」って今は言われるんだとしても。

苦手な部分と得意な部分

お父さんは時間の感覚をみにつけたいぞ! - Mitsuyuki.Shiiba

子どもの苦手な部分って目につくけど、そこを無理に直させるよりも、得意な部分を褒めてのばす方が良いなって思う。そうすることで、苦手な部分も引っ張られて良くなっていくんじゃないかな。

チームをリードしてるときには、自分が得意でメンバーは苦手な部分が目についてしまうけど、そこは自分がカバーできるんだから、それよりも、そのメンバーが得意な部分をのばして、僕にはできない部分をどんどんできるようになったら、お互いに色んなことをカバーし合えて良さそう。

今できていることを褒めて一歩ずつ

お姉ちゃんは教え上手 - Mitsuyuki.Shiiba

たまに「割り算ができたよ!」ってのを聞いて「お。筆算は?」「(´・ω・`)まだ分からない・・・」ってなったりするんだけど。お姉ちゃんが妹に接してるのを見て「あぁ、ちゃんと割り算ができたことを褒めてあげなきゃ」って教えてもらう。そうよなー、そうじゃないと「やってもやってもまだ足りないって言われる」みたいになるもんね。

今できていることを褒めて、じゃあ次はこれができるようになると良いね!って言えるように頑張ろうと思う。

そんなことを子どもたちに教えてもらった、今日この頃でした。