ということでDockerCon本編のログ。
前日までのお話はここ。
最初に感想
あくまでも僕の感想だけど、こんな風に感じた:
- Dockerを取り巻くエコシステムの活気がすごい
- でも、その中心はDockerからKubernetesに移ってるように感じた
- そんな中で、Microsoftが存在感を出していて強いなぁって思った
- そして、また2,3年でKubernetesの次がやってるくるんだろうなって想像した
Dockerを取り巻くエコシステムの活気がすごい
前回の記事でも触れたけど、Dockerを取り巻くエコシステムとして、モニタリング、プラットフォーム、セキュリティ、MLそれとIoTなどに取り組んでいる会社がほんとに沢山あって活気がすごい。
でも、その中心はDockerからKubernetesに移ってるように感じた
何年か前まではDockerは使えるのか?どんな風に活用できるか?どんなツールが周りにあればいいか?みたいにDockerが中心にいた感じだったけど、今はもうDockerは当然のものになってて、Kubernetesの方にその熱狂の中心は移っているように感じた。
そんな中で、Microsoftが存在感を出していて強いなぁって思った
キーノートでも発表があったけど、MicrosoftはWindowsとDockerとKubernetesの連携をコミュニティをサポートしながらどんどん強化していってるし、DockerCon全体を通して色んなところでWindowsが存在感を示していてすごいなーって感じたのだった。これはただの僕の妄想なんだけど、いつかMicrosoftがDockerを飲み込んでしまうのもなくはないのかもなーと思った。それも面白いかもー。
そして、また2,3年でKubernetesの次がやってるくるんだろうなって想像した
Kubernetesが中心に居るのも、あと2,3年なのかなぁってぼんやり想像した。IstioみたいなサービスメッシュとかGlooみたいなゲートウェイサービスが組み込まれたオーケストレーションツールが出てきたり、Dockerに変わってかゆいところに手が届くコンテナ技術が出てきたりするのかなって。
Keynotes
キーノート。もうYoutubeに動画があがってるすね。
Day 1 General Session
参加者5000人いるって言ってたなー。多っ。The Docker Promiseとして、Choice/Agility/Securityの3つを強調してた。特に「Choice」。
Dockerは特定の技術やプラットフォームにロックインするんじゃなくて、選択の自由をみんなに提供するよって。言語もそうだし、AzureでもAWSでもGCPでも好きなのを選べるし、KubernetesでもSwarmでも。だから心配せずに使って良いよっていうメッセージなのかな。あと、今の状況に合わせたのを選べるよってのもあるか。組織のTransformをしたい場合とか。
ビジネス的には、Dockerでソフトウェアイノベーションをドライブすることができるんじゃよって言ってた。その後は、Docker Desktopでポチポチしたら作れるよって話と、Docker EEでWindows ServerにKubernetesのサポートが加わったよって話と、オンプレミス環境も含めてマルチクラウドを一元管理できるよって話があったけど、僕はどれも、へーそうなんだーってくらいだったな。Windowsコンテナを使ってる人が結構いるってのは意外だったなー。そうなのかー。
Day 2 General Session
DockerCon 2018 SF - Day 2 General Session - June 14, 2018 - YouTube
2日目の朝。んー。技術とイノベーションで色々なものが変わっていくよって話だったなー。
Day 2 Cool Hacks
2日目の最後にあったクロージングキーノート。ゲストスピーカーの話がどれも面白かった!
Automated Hardware Testing Using Docker for Space
最初は、NASAのDART(Double Asteroid Redirection Test)の話。
小惑星の動きを変えて、地球を守るプロジェクトみたい。ちょっと急にスケールがでかい。
- Step 1 スペースクラフトを作ります
- Step 2 対象にぶつけます
- Step 3 地球を救います
やっぱりでかいww。で、そのソフトウェアのテストをDocker Composeを使ってやってて、X11を入れてVNCでつなげられるようにしてるんだって。
Cloud Native ML with Docker EE
KubeFlowの話。ML全然知らないけど、なんか便利で面白そうだった。
solo.io
solo.ioのGlooとSquashとQLooの話。
- Glooは複数の環境をひとつにつないで、ルーティング、セキュリティ、モニタリングをコントロールする。デモでは、レガシーモノリスに対して特定のパスだけをFunctionのMicroserviceにルーティングしてた。
- Squashはコンテナで実行してるMicroserviceに対してIDEでデバッグできるようにするツールみたい。
- QLooはGloo上で、GraphQLを使って複数のFunctionを組み合わせて呼び出す?のを設定なしでできるっぽい。
どれも面白そう!
セッション
セッションがいっぱいあって、どれを見ようか悩んだりしつつ。印象に残ったのはこの辺
5 patterns for success for application transformation
既存のレガシーアプリのソースコードを触らずにコンテナに載せ替える方法。
https://github.com/sixeyed/presentations/tree/master/dockercon/2018-sanfrancisco
- Logging
- Config
- Dependencies
- Health
- Monitoring
なるほどなーって思いながら聞いてた。ログファイルをtailするのをstartup.shに書くとか、色々。Youtubeに参考ビデオがあるみたいなので見ときたいな。
Modernizing Java Apps for IT Pros - YouTube
Developer Productivity with Google Container Tools
コンテナ使って開発するとき用のGoogleContainerToolsの紹介。
Skaffold (https://github.com/GoogleContainerTools/skaffold)
- コードを修正したら、コミットしてタグをつけてデプロイする、みたいなよくやる一連の作業をまとめてくれるツール。便利そう。
Distroless (https://github.com/GoogleContainerTools/distroless)
- あ、全然覚えてない。Bazel (https://bazel.build/)ってのも出てきた。Distrolessは要らないものが入ってないイメージだったっけ。
Kaniko (https://github.com/GoogleContainerTools/kaniko)
Deep Dive in Container Service Discovery
Kubernetesがどんな風にiptablesを使ってサービスディスカバリーを実現してるかって話。面白かった。資料が公開されたらチェックしなきゃ!
他にも
- Java 9のCustom JREと、Java 10のメモリとCPUのコンテナ対応の話とか
- DataDogからのトレンドの話とか( 8 surprising facts about real Docker adoption )
- Docker Application Packagesの紹介とか( GitHub - docker/app: Make your Docker Compose applications reusable, and share them on Docker Hub )
- 全然分かってないけどContainerdとBuildKitの話とか( containerd + buildkit breakout - Google スライド )
- ManagmentとRuntimeのAPIを分けて、CQRSとEvent Driven Architectureにしていく話とか
- Istioの紹介。1.0はもうびっくりするような変更はないよ!夏くらいを目指して頑張ってるよ。とか
とかとかで、お腹いっぱい!そういえば、結局前日に気にしてた満席問題は、部屋が広かったので全然問題なかった。みんな見たいやつを見られたんじゃないかな。あの予約システムは次回には改善されてるといいな。
気に入ったやつ
CNCFのブースでもらった。Cloud Native Landscape。
https://github.com/cncf/landscape/blob/master/README.md#trail-map
来年もし自分が参加するならこういうアドバイス
- 今回の早いもの勝ちの事前登録みたいなことがあったりするので、メールをちゃんと読んだ方がいい
- Slackとかスマホアプリとか全部のチャンネルに早めに登録しておいた方がいい。そこでしか流れない情報があるから
- 事前にEventBriteでその週にあるmeetupをチェックしておくといいと思う。気づいたときにはもう満席のやつとかあった。
- 英語で参加者と会話できるといいけど、会話できなくても色んなキーワードや雰囲気に触れるだけでも楽しいから良いと思う。
- Tシャツはもらえるから持ってこなくても良いかもしれない。
- 寒い。日本が暑かったから何も考えずにTシャツ短パンサンダルで来たけど、今日は14度くらいで、Dockerパーカー買ったやつを着てたけどそれでも寒かった。ちゃんと気温チェックしたほうがいいね。
Conference Partyは、船上だった。豪華だなー。びっくり。
あと、After PartyがGithubで開催されたので、EventBriteで登録して行ってきた。
だらだらと書いてしまったー。英語喋れるように頑張ろうと思う。
さてー。日本に帰るー。