エンジニアからマネージャになったときにあるだろうなぁってことを想像して遊ぶ

ソフトウェアエンジニアの話ね。想像して遊んでるだけね。

スキルは高い

まず、マネージャになってほしいって言われる時点で「仕事を任せられる」というエンジニアなんだろうな。それは、つまりコードを書くことに加えて、プロダクトをなんとかしてリリースする力と責任感をもっていて、それが会社にとってプラスになっている。

だから、チームを任せて同じようなエンジニアを育てて欲しいと期待されている。自分自身も、自分のスキルをもっと会社の役に立てるぞー!とやる気になっている。

任せたい

そういう人がマネージャになって、あるだろうなぁと思うのは「どう任せたらいいんだろう?」という悩み。

自分が手を動かせばプロジェクトがなんとかなるのは分かっている。でも、自分はマネージャの仕事があるし、そこは自分の役割ではないし、実際のところ手を動かす時間なんてない。それはメンバーにやってもらわないといけない。

ただ、だいたいの場合そのマネージャの方がメンバーよりもスキルが高い。それはそう。だから、任せようとしてプロジェクトを渡してはみるんだけど、自分が期待するレベルのものはあがってこない。それはそう。

そもそも、これまではコードを書いて目に見える成果を出してきたけど、そういうものがなくなって不安にもなるね。

疲れちゃう

今の段階ではそのまま全部任せるわけにはいかないな、ってなって、そのマネージャがコードや設計のレビューをしたりすることになるんだろうな。

とはいえ、マネージャとしての仕事もあるので、あまりべったり見ているわけにもいかず、定時後にやっと時間がとれるくらいなので、結局レビューは遅れてしまう。そして、そのレビューではたくさん指摘したいことがでてきてしまう。

なんども修正をしてもらって、忙しい合間で再レビューをして、そんな効率の悪いやり取りの結果、最終的には時間がなくなって、納得できるものではないけどバグはないからこれで出すしかないか、という状態でレビューをとおす。

この状況は少し危険だろうな。自分は仕事ができる、メンバーは仕事ができない、そういう気持ちにもなって自己肯定をしてしまいそう。本当は、メンバーがそういう状態になっているのはマネージャ側の問題なんだけどね。

メンバーは自分のスキルが足りないからダメなんだという気持ちになって、それでもなんとかがんばるんだけどやっぱり突き返されて、そういうのの繰り返しで疲弊してしまう。

責任感が強いからね

メンバーが疲れてしまっているのに気づいて、はっ!もうこれ以上無理をさせられない、自分がなんとかしなきゃ!と、それでなくてもマネージャになったばかりでこれまで入ってきてなかったいろんな情報が入ってくるようになって新しいことだらけでいっぱいいっぱいのところに、さらに抱え込んでしまって、コーディングをしたりするようになる。

最初に書いたとおり責任感が強いからね。そして、やっぱりコーディングは好きなのだ。仕事を誰かに任せて待っているよりも、役に立ってる感じがする。これも危ないね。

そして誕生する、ボトルネック。

評価できなさそう

そんな状況なので、メンバーに対しては「正直もっとがんばってほしい」と思ってしまって、評価のときにはメンバーの良いところがあまり見えてこないんだろうな。もう、メンバーから見たら、つらい気持ちしかない。

評価されなくてショック

そのマネージャに対する会社の評価も、高くはないだろうね。プロジェクトをなんとかしている部分は一定の評価をするけど、あなたに期待しているのはそこではなく、チームの成長だよ。メンバーの成果もあまり見えてこないし、そもそも疲れ切っているじゃないか。と言われそう。

えー!僕がめちゃがんばって支えてなんとかしてるのに・・・。ってショックを受けそう。

みたいな想像遊び

頭の中でこういう想像をして遊んで、じゃあ、どこでどうすればいい流れが生まれるんだろうな?って考えてみる。

僕はマネージャじゃないから想像でしかないけど、もしなったらこういうところに気をつけるといいのかなぁと思うのは

  • 自分がメンバーとしてそこにいたときのことは忘れて、今のメンバーのスキルを見る
  • そこから成長した部分をしっかり拾って評価につなげる。それは、メンバーの評価であり、自分の評価でもあるので、しっかりアピールする
  • 自分で解決しなきゃって抱え込まずに、自分の悩みや弱みを見せて、いろんな人の力を借りる

あと、逆にそういう風に悩んでるマネージャを見かけたら相談に乗りたいな。その上長にも「あのマネージャのことをもっとケアしてあげて」って伝えたいかな。あー、でもその上長によってはややこしい話になったりもするから、気をつけて伝えなきゃかなぁ。と考えたりもする。

そんな今日の想像遊びでした。特に答えもなく終わり。