僕は何を大切にして開発をしているんだっけ?って考えさせられる出会いやイベントが最近いくつかあって。まぁ、たまにそういうときがあるね。
なんとなく、簡単に振り返ってみる。
2011-2012「正しい開発」
2011年から2012年前半は「正しい開発」を目指していたように思う。
正義の旗を掲げ(たつもりになっ)て「じゃまな奴らはどけ!」って切り捨てながら突き進むスタイル。結果は出るし、同調してくれる人たちとはどんどんスピードを上げていける。
そのモチベーションは「怒り」と自分のスキルに対する「焦り」かな。で、他部署とのスピード感の違いや、組織構造や、自分からは動かない人たちにイライラしたりしてた。
なんか勝手に盛り上がって、勝手に疲れてしまって休憩することにした。
2012「休憩と観察」
ということで、社内のGlobal Experience Programという社内研修に申し込んで、サンフランシスコで3ヶ月間過ごした。
アジャイル開発の研修ってことで、スクラムのプロセスや考え方と現実解を色々と学んだのは良かったのだけど。それよりも、文化の違いに触れることができたのがとても良かった。みんな違うんだけど、仕事の点では同じものを見てる。
そう、日本にいる時には気づいてなかったけど僕は自分の考え方に揃えた開発をしていこうとしていたんだなって。それって、開発に関係ないものも沢山含んでしまっていて、無駄が多いなって。
ちょうど肩のチカラを抜いて参加したのが良かったのかな。それまでみたいに「結果をださなきゃ!」って思って参加してたら気づけなかったと思う。
2013年-2015年「自然と流れる開発」
帰ってきてから、2つのチームとサービスを立ち上げて運用してきた。僕はもう抜けたのだけど、ちょっと離れたところから見てみてて、その2つとも最高のチームだと思う。信頼で結ばれた共同体。
僕が変わったのは、「怒り」のようなネガティブなモチベーションを使うのをやめて、ポジティブなモチベーションを使うようにしたこと。人を変えようとするのではなくて、自然と変わっていけるような場をつくること。とかそういう感じ。