僕がピアフィードバックするときの頭の中

最近、ピアフィードバック(360度フィードバック)の機会があった。フィードバックしてもらいたい相手を自分で選ぶスタイルで、ありがたいことに何人かからフィードバックする人として選んでもらったのだ。

フィードバックは匿名化されるので、本人に伝える必要はないのだけど、僕は本人に伝えるタイプ。なので本人に伝えたら「そのフィードバックいいですね」って言ってもらったので喜んだのだ。

自分がどんな事を考えながらフィードバックするかを書き残しておくのもいいなと思って書くことにした。

大前提

大前提として、フィードバックは自分のためじゃなくて、相手のために書く。そのフィードバックを受けて、相手が気づいてなかったことに気づいたりして、一歩踏み出せるようなのがいいなって思っている。

9割が、僕が相手に対していいなと思っているところ。1割は、もっとこうすると仕事をしやすくなるかなと思うところ。かな。

いいところ9割

いいところって、ふだんあんまり伝える機会がない。チームメイトだとふりかえりで伝えられるけど、それでも細かいことまでは伝えないかな。

だから「あのとき、こういう言葉をかけてくれたのが嬉しかった。それで僕はこんなふうに仕事がしやすくなった」みたいに細かく、その人のいいなと思ったことを伝える。

このとき気をつけているのは、自分の気持ちだけじゃなくて、その具体的な例をつける。気持ちだけだと、どの行動で僕がそういう気持ちになったのかが想像になってしまうから。

それから、その行動によってチームや僕の仕事にどんないい影響があったのかを伝える。会社のフィードバックだからね。会社に対してもその人のよかったところの効果を伝えたい。

いいところを中心に伝える理由は「それがよかったのかどうかは、言葉にして伝えないと相手にとっては想像でしかない」から。明確な言葉にして伝えると「この行動は、あの人にとってこういういい結果につながったのか」と伝わる。

そうすると、その人はそこを中心にして、いいなと思う行動を広げていくことができるかなって思うから。

もっとこうするといいかなと思うところをちょこっと

これは、ふだん抱えている不満をここぞとばかりに伝えるようなものではない。

相手の行動の中で(この人の考えてることと、行動にズレがあるなぁ)と思うところがあれば伝えるくらいかな。なければいいとこだけで終わらせることも多い。

例えばその人は悩んでいるだけなのに、それを別の人から見ると怒っているように見えるとか、疑問を解消したくて質問しているのに問い詰められているように感じさせてしまうとか、そういうの。

本人がそういうつもりはないのに、違うように受け取られていそうなことを伝える。本人が気づいてなさそうなこととか。

これも具体例をつける。というか、こっちは具体例が必須かな。ふんわりした伝え方をしてしまうと、漠然としたネガティブなフィードバックになってしまうので、ピンポイントで「あのときのあの質問のやり方だと、少し問い詰められているようにも感じたよ。そんなふうに思ってないと思うんだけど」みたいに。

次の日からちょっとそこ気をつけてみようかなと思ってもらえるようなのがいいかなー。

自分が思ったことを中心にする

あと、僕が思ったことを中心にする。「あの人はこう思ったと思うよ」とか「ふつうこうだよ」とかじゃなくて「自分が」どう感じたかを中心にする。僕は一般の代表ではないからね。

なので本人に伝えるのだ

てことで、僕のフィードバックは、その人に伝えたら、その人が自分の行動にもっと自信を持てたり、一歩踏み出そうかな思ってもらえるようなものでありたい、という感じなので、本人に伝えたらいいかなと思って伝えてるのだ。

お迎えの待ち時間に書いた。ちょうどいい時間だ。