この記事を見かけて、やっとむさんだなーやさしく伝えたんだろうなーって思いつつ。「上手くいく」「上手くいってない」って幅がありそうだよなと思ったので、頭の中の整理をしてみることにした。来週の発表の準備が煮詰まっているから気分転換しているだけともいう。
やっとむさんの記事を読む
「スクラムで開発を進めている」という状況で
- 「問題が多い→ならば→スクラムは合わない」のか?という問いに対して
- やっとむさんの回答は「問題がある→ならば→スクラムは上手くいっている」
と書いてある。「合わない」は「うち(の会社)には合わない」の意味。
最初にことわっておく
ふだんからいろいろとお話をされている関係性の中で伝えていて、その前後にいろんなお話をしているんだろうなと想像している。
だから、僕がここで書くようなことは、その関係性の中ですでに共有されていることだと思っている。この記事は、僕からやっとむさんに対して「正しくは、こうなんじゃないか」と伝えたいというものではなく、本当に単純に自分の頭の中の整理というだけである。
言葉を揃えてみる
- 問い:問題が多い→ならば→スクラムは合わない?
- 答え:問題がある→ならば→スクラムは上手くいっている
「問題が多い」と「問題がある」で少し違うから、これは文中の「問題が起きている」とみなしてしまおうかな。
- 問い:問題が起きている→ならば→スクラムは合わない?
- 答え:問題が起きている→ならば→スクラムは上手くいっている
じゃ、考えてみよう。
他の言葉も探してみる
他にも文中には、こういうことが書かれている。
- 問題が起きている→ならば→スクラムは正しく機能している
- みんなが問題を意識できている→ならば→上手くいっている
- スクラムが上手くいく→ならば→問題が次々に現れる
- チーム・組織・プロダクトが成長する→ならば→スクラムが本当の意味で上手くいっている
- 「何も問題がない」は、解消できない問題が山積みの可能性(ならば、ではない)
抽出
- 「上手くいく」には「本当の意味で上手くいく」がある。
- 「問題」には「問題が起きている(≒問題が次々に現れる)」と「問題が起きていない(何も問題がない)」と「問題を意識できている」がある。
なんとなく見えてきたかも。
図にする
ということで図にしてみる。こうかな。
こうやって見てみると
- 「上手くいっている = 正しく機能している」と捉えてよさそう。
- 「問題が起きている = 問題が次々に現れる」と捉えてよさそう。
一点だけ図を書きながら違和感があったのが
- 「正しく機能している」ならば「問題が起きている」は真と捉えてよさそうだけど、その逆は真ではないかもしれない
ということ。「正しく機能している」は「問題が起きている」に含まれている、という感覚。だから、「正しく機能している」ならば「問題が起きている」だけど、「問題が起きている」には「正しく機能していない」という場合もありそう。
頭の整理をする
こうかな。「問題が起きている」だと違和感があったので「問題が出てくる」にした。
つまり、こういうことかな。
- 「問題が出てくる→ならば→スクラムが合わない」と直接はつながっていなくて、「問題が出てくるけどそれに向き合っていない→ならば→スクラムが合わない」かな
- 「スクラムが上手くいってない→ならば→上手くいってる」も、「スクラムが正しく機能している→ならば→問題が出てくる」かな
そして
- ここでいう「スクラムが上手くいっている」は「スクラムが正しく機能している」であって「本当の意味でスクラムが上手くいっている」ではない
これを勘違いすると、全然意味が変わってくるので注意。
だから言いたいのは
スクラムが上手くいってないなら上手くいってる
は、「問題が出てくる」から「スクラムが合わない」ということではないよ。「スクラムが正しく機能している」と「問題が出てくる」よ。
ということだね。スッキリした。ちょっと休憩したら発表のこと考えよっと。
おまけ
最初のスケッチ