SCRUMMASTER THE BOOK を読んだ。
もっと大きな物語
最初は(ほうほう。。。)って読んでて途中で(んー???)ってなってその後(あぁそういうことか・・・まじかwww)ってなった。面白い。スクラムの中のスクラムマスターという話よりも、もっと大きな物語だった。だけど、ページ数も多くなくて読みやすくて楽しかった。
わー!いただきました。よむー! https://t.co/T8dEP6bUay pic.twitter.com/lC0t1SRCMN
— Mitsuyuki Shiiba (@bufferings) September 4, 2020
悩むだろうなぁ
スクラムマスターとして動いてる人であるかなぁと思うのが、雑用係みたいになってるとか、自分がいらなくなることを目指すけどその後どうしよう?とか。
特に後者の、チームとしてある程度うまく回り始めて、このチームが良くなったらこの後自分はどうするんだろう?別のチームでまた同じことをやるのかな?ってどっかで感じ始めてる人は手にとってみると良さそう。
目指すもの
重点を置いてるのは「スクラムマスターとして何をすべきか」よりも「スクラムマスターとして何を目指すべきか」について。で、そこに近づいていくために、どんなことを考えて・どんな道具を選んで・何をすべきか、ということについて書いてある。僕はそういう風に感じた。
スクラムマスター道
第3章は、スクラムマスター道。スクラムマスター道関西!(違う
— Mitsuyuki Shiiba (@bufferings) September 11, 2020
そして、彼女が提唱するのが「スクラムマスター道」。スクラムマスター道の3つのレベルを一歩ずつ進むことで、グレートスクラムマスターに近づいていく。
本全体を通して良いなと思うのは、「こうあるべき」って最終的な場所を最初から投げつけてくるんじゃなくて、「まずはここだよ」「そしたら次はここ」「で、ここだよ!」って一歩ずつで良いんだよって言ってくれてるところ。
うちのマネージャーたち
このレベル3の部分を読みながら(これってうちの部署のマネージャーたちだなぁ)って思った。うちの部署のマネージャーたちはサーバントリーダーな感じで、メンバーである僕たちのことを支えてくれながら、より良いサービスを提供するための、より良い組織づくりをしてくれてる。
なので、この本の定義でいくと、彼らもスクラムマスターなんだなぁ。ちなみに、うちのボスはRSGTにロシェルさんとのプロポーザルを出してるので、聴いてみたいなって思った方はぜひ投票お願いします!
道すがら
話の軸はそういう感じで、それだけでも面白いんだけど、その道すがら色んな道具やマインドセットやアドバイスに触れてくれてたり、「こういう人いるよね?」みたいな事例の紹介をしてくれてたりで、あー分かるわーとか、ギクッ・・・みたいなこともある。
毒とかポジティブさとか、自分が感覚的に理解しているところも、明示的で分かりやすい文字にしてくれてて(あー、自分があれなんとなく避けてるのってこういうデメリットがあるからかー、そう言われてみたらそうだな)みたいに納得しながら読んだりした。
とはいえ、そういう道すがら教えてくれてるものたちは、簡単な紹介に留まっているので、気になったものや目に止まったものがあったら、そこは別途深堀りすると良さそう。そういうインデックスとしても良い。
僕もスクラムマスターかも
本を読み終わった後に感じたのは、僕もスクラムマスターなのかもなぁ、ということ。エンジニアとして動いてはいるんだけど、色んなチームに入っていって内側から手を動かしながらサポートすることで組織をより良くしていこうとしてるから。
目の前にあるなぁ
スクラムマスターがスクラムマスターチームを組んで協力しながら、より広い視野で世界を変えていく。ってのを見て、それって、目の前にあるなぁって思った。RSGTやスクラムフェス、DevLOVEなど、コミュニティの中で色々な人たちが支え合いながら、一歩ずつ現場を良くしていってるもんね。
色々感想が発散してしまったけど
「スクラムマスターとして、広い視点で自分の役割を考えたい」って人や「組織をより良くしていこうとしているサーバントリーダー」な人におすすめの一冊でした。楽しかった。