チームリーダーをやるときに気をつけてた「4つの混ぜない」

開発チームのチームリーダーやってたときってどんなこと考えながらやってた?って相談があって、僕がチームリーダーやってたときはこういうことに気をつけてたよ。って話をした。今は僕はリーダーは後輩にまかせて、自分はシニアエンジニア的な立場でコードを書いたりウロウロしたりして楽しく過ごしてるんだけども。

4つの混ぜない

やってるときは特に考えてなかったけど、今になって考えるとこういうこと気にしてたなーってのね。数は、単に4つ思い出した。ってだけ。

帽子を混ぜない

エンジニア出身のチームリーダーって、こんな帽子をかぶってることが多いかな:

  • 組織マネージャの帽子で
    • 後輩の育成や組織としての成長を考えたり
  • 開発リードの帽子で
    • クオリティの最後の砦みたいな役割や、チームの外との調整をやったり
  • プロジェクトマネージャの帽子で
    • プロジェクトをどうやってうまく回していくかを考えたり

なので「今の自分の気持ちはどの立場の帽子から来てるっけ?」ってのをよく考えた方が良くて。混ぜると良くないなって思った。

例えば組織マネージャとして「メンバーにはプロジェクトの中でスキルアップして欲しいな」って思ったあとに、プロジェクトマネージャとしてプロジェクトのことを考えてるときに「メンバーが育つ」ってのが残ったまま考えると「メンバーが育つことでプロジェクトを成功させなきゃ!」みたいになって良くない。

プロジェクトを成功させるために考えるのは「今のチームが持っている力を最大限発揮して、うまくプロジェクトを回すにはどうすればいいか?」よね。メンバーの成長はそれとは切り離して「このプロジェクトを通してこういうことを学んでいこうね」って1on1で伝えてあげなきゃ。そんな感じで考えてたかな。

それぞれの帽子でモチベーションと目的が違うからね。混ぜると良くない。

チームの目標と現状を混ぜない

チームとしてここを目指したい!という目標やビジョンを立てるのは大切で。なんだけど、それと同時に現状を認識しなきゃいけない。現状を受け入れずにいると「どうしてこのチームはそこにいないんだ!」ってイライラしてしまうから。そういうの良くない。イライラしてもチームは良くならないもんね。

目標は目標で持っといて。それとは別で「じゃあ、今の僕らはどこにいるんだっけ?」って現状を受け入れて。そこから一歩進むことを考える。んで、一歩進んだら、そのことを喜ぶのが良いなって思う。

「まだまだ目標に対しては全然マイナスだ!」って全然ほめない人たまにいるたりするんだけど、そういうのは家でひとりでやっといたらいいのにって思うよね。

チームとメンバーの目標を混ぜない

チームとして進む道を考えたとして。それをメンバーに押し付けるの良くない。押し付けるんじゃなくて、その道を進むことでメンバー個人個人にとっては、どんないいことがあるのか、を伝える。チームがこうなっていく中で、こんなスキルを身につけていけるよね。とか。

だから、自分が思っているのと違う行動をメンバーが取ったときは「こっちに進んでよ!」って指示するんじゃなくて「そのメンバーの目標をどこに設定したら同じ方向に進めるか」みたいなのを考えるのがいいかなって。

相手と自分を混ぜない

最後はこれ。

僕だったら自分で調べるのに。とか。僕だったらこう言われたら少なくともここまでやるのに。とか。僕が5人いたらもっと速く開発できるのに。とか思ってもしょうがないね。

あ、新大阪ついた。じゃノシ