ふりかえりの最後で「何かある人はいますか?」って聞いたときの話。
「椎葉さんにひとつ聞きたいことがあります」
はい。
「私は今、自動化に時間をかけていますが、これは正しいでしょうか?」
ほほー。というと?
「はい。自動化をするかわりに、手で作業していればもっと早くに作業は終わっていたはずです。プロジェクトのことを考えると手で作業をした方が良かったのかもしれないと思いました」
そうですね。早くは終わったかもしれないですね。
「自動化をすることで作業ミスをなくすことができるし、繰り返し何度も実行をすることができるので、できるだけ取り組みたいと考えてやっているのですが、そのせいで、今回は椎葉さんに迷惑をかけてしまいました。これは正しかったのだろうか?と疑問に思いまして」
あぁ。なるほど。
正直なところ、正しいかどうかは分かりません。何を選んでも良いところと良くないところがあるし、何が正しいかなんて僕にも分かりません。
「そうですか…」
でもね、いつも迷ったら聞いてくれますよね?そうしたら僕は、もし疑問があったらそこであなたに質問しますよね?例えば「それは手作業の方が早く終わると思うけどどう思う?」って。
「はい」
それで、あなたは自分の中でよーく考えて「やはり今後のことを考えて自動化しようと思います」って説明してくれますよね。
「はい」
僕は、そのあなたの考えを尊重したいなと思っているんです。
「そうでしたか」
実際に今回は自動化しててくれたおかげで、あなたがいないときに僕が作業を進めることができたんだから、とても良かったと思います。面白かったし。
「ありがとうございます」
自動化をするというあなたの決断に僕も納得をして取り組んでいるわけですから、もしそれによって遅れが出そうだったら、僕がカバーするというのも自分で決めたことなんです。だから気にしなくて良いです。
「そうですか…」
僕はこんなふうに、意見を尊重したいなと思える人たちと仕事をできていることを嬉しいと思っています。
「はい!」
聞いてくれてありがとうございます。