ガトーショコラ食べたい

最近、ちょっと大きめの機能をPdMと僕ともう一人のエンジニアを中心にした小さなチームでわちゃわちゃ楽しく開発している。その大きめの機能は、いくつかの小さな機能の組み合わせでできていて、個々の小さな機能がユーザーストーリーになっている。

リファインメントのときに3人で「このユーザーストーリーをひとつずつ終わらせていく感じですかねー?」って自分で言った端から「んー。やっぱり違うかも」ってなった。「それだとうまくいかない気がする」って。

ちなみに、リファインメントは毎朝のデイリースクラムのあとに時間を取って開催している。次のスプリントや、それよりも先のことを毎日少しずつ話す時間。これをやってると、次にどこに向かうかをチームで考えられるので好き。

週に1回まとまった時間を取ってじゃなくて毎日ちょっとずつやってるのは、フィードバックのサイクルを小さくしたいから。「あーそこ考えとかなきゃだね」ってなったら次の日に「考えてきたよ。こう?」ってなって便利。

話をもどそう。そのリファインメントで、次のスプリントをどう進めるかを相談していて、そういう話になった。「ユーザーストーリーを1個ずつ終わらせていくより、この大きな機能全体を薄く実装するのを先にやりたいな。その方がいいものになる気がする」って言ったら「あー、たしかに」ってなった。

頭の中に思い浮かんでいたのは、開発の進め方をケーキに例える話。下から順番にレイヤーごとに作っていくと最後までケーキにならないから、そうじゃなくて、カットケーキみたいに作って、早い段階からケーキとしてフィードバックが得られるようにしよう、という例え話。

今回の場合は、そのどちらでもなくて、ホールケーキを雑に作ってしまいたいって感じなのかな。まだ見えていないものが多すぎるフェーズなので、いいものを作るためには、ひとつひとつの機能のフィードバックの前に機能を組み合わせた全体からのフィードバックが早い段階で欲しい。

だから、カットケーキを1個ずつ作り終わって、組み合わせてホールケーキを作るんじゃなくて、雑にホールケーキを作りたい。全体を見ることで気づくことが、プロダクト的にも開発者的にも、たくさんありそう。そうして得られたフィードバックをふまえて、1ピースずつユーザーストーリーを仕上げていきたいなって感じ。

ということで、スプリントゴールは、ホールケーキを雑につくることでフィードバックを得られるようにする(比喩)、になった。

そんなこと考えてたら、ガトーショコラ食べたい気持ち。コーヒーつきで。そんなこんなで、チームメイト募集してます!社内外問わず。