しなやかな変化とトランクベース開発(の話をするよ) #DevOpsDaysTokyo 2024 (宣伝)

カケハシに入って1年経った

2023年4月に入社したので1年経った。あっという間のような、濃い1年だったような。

最初の半年は、EM1人(ゆのんさん)、PdM1人、エンジニア2人(僕ともう一人)、で新サービスの立ち上げをした。少人数だったので全員が「いま自分はこう動くべきだと思う」と行動してチームとしての型をもたずにカオスを受け入れてお互いに背中をあずけあって流動的に全力疾走した。

このあたりの話は、ゆのんさんと一緒にRSGTでお話ししたのでよかったら見てね。

youtu.be

新規開発ってサービスローンチを境にしてガラッと変わる

サービスの運用がまだ始まっていなくて開発だけに集中している状況と、サービスの運用が始まってそのうえで追加開発をしている状況で考えることがガラッと変わるのだ。どちらが難しいとか簡単とかじゃなくて、変わる。どっちも面白い。

そんな風にローンチを境にやり方が変わるので、立ち上げるときにはローンチ後のことを見据えていないと、徐々に開発がうまく回らなくなっていってしまう。だから、立ち上げのときからサービスの運用を見据えていくつか仕込みをしておいた。

ローンチ後にどんな感じの開発をしているかって話は、【増枠】Product Engineer Night #3 〜プロダクトの 0→1 開発秘話〜 - connpass で紹介したのでよかったら見てね。

speakerdeck.com

先を見据えた仕込みには勇気とスキルが必要

立ち上げの開発をしているときって「少しでもはやく立ち上げたい!」と思ってるので、立ち上がったあとのことをそんな中で考えて時間を割いていろいろと仕込むのはなかなか勇気が必要だった。

仕込んでもうまく花開くとは限らないから「ここに時間を割いただけのリターンがあるかどうかは分からないけど、今やったほうがいいと思うからやる」という感じで、みんなも「椎葉さんがやったほうがいいと思うならやりましょう」と任せてくれた。

僕は主にバックエンドを中心にインフラ、CI/CDまわりでそういう仕込みをした。フロントエンドも、もうひとりのエンジニアがいろいろと仕込んでおいてくれた。

仕込んだもの全部がうまくいったわけじゃなくて、正直なところ「この仕込みがよかったのかどうかは、まだ判断できない」というものもある。新サービスで変化もはげしいので、よかったのかどうか結局判断できないものもあると思う。

話がそれた。ごめん。

しなやかな変化

立ち上げ時は最初に触れたとおりカオスの中で走り抜けたのだけど、チームのメンバーが増えてサービスの運用が始まったあたりで、新しいメンバーを中心にそのカオスから変化して、チームは自分たちの型を見つけた。

その新しいメンバーの中に、いくおさんがいて、入社して早々にEMをゆのんさんから引き継いで、その変化をリードしてくれた。

  • カオスからの変化
  • サービスの開発と運用をしながらの変化
  • 入社してすぐにその変化をリード

という難しい状況の中で変化をリードしてくれた。さらに、いくおさんすごいなと自分が思うのは、チームにとってストレスにならないように変化をうながしてくれたのだ。

トランクベース開発

立ち上げ時の仕込みと、そんなしなやかな変化の結果、今トランクベース開発とモブプログラミングがうまくチームにはまって、サービスの運用をしながら価値検証のループをすばやく回せている。

ほぼ毎日、本番環境に何かしらの変更をデプロイしながら開発をしている。mainブランチに変更がマージされるとステージング環境にデプロイされる。ステージング環境で動作を確認して問題なければ本番環境にデプロイしている。

このトランクベース開発を「CI/CDの仕組み・フィーチャーフラグ・受け入れている制約」が支えている。いくつかの工夫をすることで、このトランクベース開発がシンプルに回るようにしている。

また、モブプログラミングについても、少し工夫をすることで技術的負債を返しながら開発も進められるようにしている。

DevOpsDaysTokyo 2024でいくおさんと一緒に喋ります!

ということで、そんなしなやかな変化とチームのいまの開発プラクティスについて、4/16,17に開催されるDevOpsDaysTokyo 2024で紹介します!カケハシに入社してこれまでの1年の後半のお話。

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どんな風にチームに変化をうながしたのかについて紹介したり、トランクベース開発を支える仕組みについて紹介したり、モブプロを中心にしながらも技術的負債を返すために別々に動く型を見つけた話をしたりしようと思っているー!

見に来てねー!